2015年6月6日土曜日

カモミールジャーマン

○カモミールジャーマン(Chamomile german)

 濃厚な甘い香りを持つ、濃い青色の精油です。カモミールは、近くに植えてある草木の病気を治すことから、昔から「植物のお医者さん」といわれてきました。また「カモミール」という名前はギリシャ語で「地面のりんご」という意味を持ちます。

 古代では、カモミールは病気の治療などに幅広く利用されてきました。また、明るい色の髪を輝かせ美しくする効果があることから、長年にわたってシャンプーの成分として愛用されてきました。ほかに、肌荒れ、更年期障害、生理痛など女性の悩みにも役立ちます。

 精油の色は、珍しい濃い青色をしていますが、これは含有する芳香成分のカマズレンによるものです。カマズレンは殺菌や抗炎症、抗ウイルスに有効で、抗アレルギー作用にも優れています。日本ではカミツレと呼ばれています。

学 名:Matricaria chamomilla
科 名:キク科
主な産地:エジプト、フランス、ドイツ、モロッコ
採油方法:花の水蒸気蒸留法
揮発度:ミドルノート
香りの強さ:中

作 用:抗ウイルス、鎮痛、鎮静、消化促進、うっ血・うっ滞除去、血圧降下、強壮、女性ホルモン様
主な成分:酸化物類のαビサボロールオキサイドA、αビサボロールオキサイドB、セスキテルペン炭化水素類のtrans-βファルネセン、カマズレン
相性のいい精油:イランイラン、ゼラニウム、ベルガモット、マジョラムスイート、ラベンダー、レモン、ローズ

◎心への働き
1.やすらぎを与え、心地よい眠りに誘う

◎体への働き
1.関節の痛みをやわらげる
2.更年期障害の症状を改善する
3.切り傷の治癒を促進し、虫刺されにも有効

◎肌への働き
1.抗炎症作用があり、肌荒れを改善する

使い方:肌の荒れからくるかゆみを抑えるクリームに

★使用上の注意
1.妊娠初期は使用を控える
2.人によっては炎症を起こす可能性があるので、パッチテストを行い、使用量に注意する

カモミールジャーマン

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