2015年7月2日木曜日

スチラックス

○スチラックス(Styrax:別名レバント)

 白く可憐な花を咲かせるスチラックスの樹液からとれる精油です。不安や緊張でがんじがらめになった心を解き放ち、気分を楽にしてくれます。

 憂うつな状態が長時間続いて、すっかり沈んでしまった気分をたちどころに立ち直らせます。さらに、穏やかさと落ち着きを取り戻させ、幸福感を与えます。

 スチラックスは、古代エジプトでは殺菌のために使われていました。ほかにも化粧品の原料や香料として重宝されていたという記録があります。さらに悪霊を追い払う威力があると考えられ、魔除けとしても活用されていました。

 現在ではフレグランスの成分としてよく用いられています。精油の原料となる樹脂は、空気に触れると色味がどんどん濃くなる性質があります。そのため、色が薄く透きとおっている精油ほど新鮮で高品質であるといわれます。

学 名:Liquidamber orientals
科 名:マンサク科
主な産地:タイ、インドネシア、スマトラ
採油方法:樹脂の溶剤抽出法(アブソリュート)、水蒸気蒸留法
揮発度:ベースノート
香りの強さ:中から強め

作 用:去痰、鎮静、鎮痛、利尿、殺菌、消臭、強心、癒傷
主な成分:アルデヒド類のバニリン、カルボン酸類の安息香酸、ケイ皮酸
相性のいい精油:オレンジスイート、サイプレス、サンダルウッド、ラベンダー、レモン、ローズ

◎心への働き
1.勇気づけ、気持ちを明るく盛りあげる

◎体への働き
1.風邪をしずめ、呼吸器系疾患の痛みや炎症をやわらげる

使い方:フレグランスに。オリエンタル調の香り

★使用上の注意
1.眠気を誘う場合があるので、車の運転中は使用しない
2.皮膚に刺激があるので、使用量に注意する

スチラックス

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