2015年8月12日水曜日

ディル

○ディル(Dill)

 パラソルのような小花が可愛いデイルの種子からとれる精油です。およそ5000年前のエジプトではディルとコリアンダー、ブリオニアと混ぜて頭痛をやわらげるのに使用しました。

 812年、西ローマ帝国の皇帝シャルルマーニュはディルを積極的に栽培するよう領地に命令を出したとされます。

 この植物はギリシャ人とローマ人に広く使われ、ローマ人は「アネトン」と呼んでいました。このことから今の学術名がつけられています。ディルという名前は古いアングロサクソン語の「ディレ」、「ディラ」からきた言葉で、これが中世になって「ディル(鎮める、やわらげるの意味)」に変化しました。

 現在では魚料理、パン、スープ、キュウリのピクルスなどによく使われています。

学 名:Anethum graveolens
科 名:セリ科
主な産地:地中海地方、ヨーロッパ、黒海地方
採油方法:種子の水蒸気蒸留法
揮発度:トップノート
香りの強さ:弱

作 用:駆風、健胃、催淫、催乳、殺菌、刹微生物、消化促進、鎮痙、鎮静、発汗、分娩促進
主な成分:モノテルペン炭化水素類のαフェランドレン、リモネン、ケトン類のdカルボン
相性のいい精油:オレンジスイート、コリアンダー、サイプレス、ゼラニウム、プチグレン、ベルガモット、マートル、マンダリン、ローズマリー

◎心への働き
1.意識をクリアにし、頭脳を明晰にさせる

◎体への働き
1.便秘の症状をやわらげる
2.口臭を消す

使い方:フレグランスに

★使用上の注意
1.子ども、妊婦、授乳中の人は使用しない

ディル

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